2025〜2026年は新ギアの当たり年でした。V60の20年ぶり刷新、電動ミルの新顔、流速まで測るスケール、電動の携帯エスプレッソ……。問題は「どれを今年替えて、どれはまだ待つか」です。この記事は、当ラボが実際に使っている機材を起点に、2026年の新型・後継機を「替える価値あり/まだ待ち」で正直に仕分けする買い替え判断マップです。
これから一式そろえる方は、何から買うかの投資順マップのほうが向いています。本記事はすでに持っている人の「2026の買い替え」に絞っています。
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この記事の調べ方
- 判断の軸 当ラボが普段使う機材(C40 MK4・C3・V60・Switch・Stagg EKG・Black Mirror・Staresso など)を起点に、所有者として「替える価値があるか/まだ待ちか」を◎○△で示します。所有していない新型は実機レビューではなく、公表スペックと比較・選び方として扱います。
- 調査時点と開示 価格・発売・在庫は2026年5月時点の調査値で、変動します(最新は各公式・各商品ページで確認を)。本記事はアフィリエイトリンクを含み、事実(仕様・価格)と当ラボの編集見解(替える/待つ)は分けて書きます。高いほうへ無理に誘導しません。
結論を先に。今年の主役は、20年ぶりに刷新された HARIO V60 NEO(◎替える価値あり)。1杯ぶんほどの価格で、所有V60から素直にアップグレードできます。スケールは値上げ前のAcaiaが狙い目、エスプレッソは電動・自己加熱の新顔が登場。一方で高級ミルや一部の電動は「今は待ち」が正直なところです。カテゴリ別に見ていきます。
カテゴリ別の「替える・待つ」早見マップです。判定は当ラボの編集見解、価格・仕様は調査時点の情報です。
目次
ドリッパー|今年の主役は V60 NEO(◎)
2025年9月、定番のV60が20年ぶりに刷新されました。所有V60との「淹べ比べ」がそのまま記事になる、当事者性の高いカテゴリです。
◎ 今年替える価値あり
HARIO V60 ドリッパー NEO(VDN-01-B/VDN-02-B)
72本のリブを底部9本に集約し、最後までお湯の抜けが安定。トライタン製で保温にも寄与し、iF/Red Dotを2026年でダブル受賞。01は1杯ぶんほどの価格で、旧V60からの素直なアップグレードです。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
○ 所有満足で替える
HARIO 浸漬式セラミックドリッパー スイッチ(SSDC-200-W)
標準の樹脂Switchを持っているなら、有田焼の磁器版は保温性と質感が一段上。味の劇的な変化より、毎日の所有体験を上げたい人向けです。浸漬と透過の切替はそのまま。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
円錐でも台形でもない「扇形」の新作 CAFEC オーバルは、抽出スタイルを増やしたい人向けのサブ候補(2024年末発売でやや既出)。△=置き換えというより追加です。ドリッパーの選び方やV60の使い方は、専用記事のほうが詳しいのであわせてどうぞ。
△ 置き換えより追加
CAFEC フラワードリッパー オーバル(FDO-101/FDO-102)
フラワーリブ×扇形で、浅い形でも濾過層を確保しブレを抑えやすい設計。円錐V60・台形Waveを持つ人が「第3の形状」を試す追加ギアとして。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
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ミル|「軸をずらす」なら買い、正面置換は待ち
当ラボは手挽き(C3・Comandante C40 MK4)を使い倒しています。その立場で正直に言うと、C40の正面置換(C60など)は基本”待ち”。買い替えの価値が出るのは「据え置き電動を足す」「手挽きを電動化する」など用途をずらすときです。
○ 据え置き電動デビューに
TIMEMORE Sculptor 064S(電動グラインダー)
64mmフラット刃のブラシレス電動。手挽きTIMEMORE(C3)ユーザーが「据え置き電動」へ移る本命価格帯で、日本正規品の安心も。携帯性が要るなら手挽きのままが正解です。
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○ ドリップ専用なら値下げで買い
Fellow Ode Brew Grinder Gen2
64mmフラットのドリップ専用電動。静音・単発投入・静電気対策が効き、2025年に値下げで割安感が出ました。エスプレッソ非対応なので、ドリップ一本に絞れる人向けです。
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○ 手挽きを電動化したい人に
Varia EVO(手挽き⇄電動ハイブリッド)
USB-C充電のモーターを着脱でき、手挽きと電動を1台で。Comandante C40の「携帯手挽き」を電動化したい、出張やキャンプでも使いたい人に。据え置き電動ほどのパワーは求めない設計です。
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○ 手頃な据え置き電動入門
Varia VS3 Gen2(シングルドーズ電動)
第2世代でモーターと刃まわりを刷新、静電気低減と清掃性が向上。エスプレッソからドリップまで、初の本格電動として手が届きやすい一台です。
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○ 新顔の有力株(2026/3)
EPEIOS Essence Duo(手挽き⇄電動2WAY)
2026年3月発売、井崎英典監修の手挽き⇄電動2WAY。手挽きの携帯性を保ちつつ、時々は電動で楽したい人に。発売直後で第三者の検証はこれからなので、挽き品質を見極めたい人は様子見でも。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
【今は待ち(△)】所有C40で大半は十分なので、次のミルは急がなくて大丈夫です。
- Comandante C60(バラクーダ) C40の約2〜3倍・限定生産で入手難。最高峰の刃に強いこだわりがある人だけ。
- Varia VS6 約14万円の業務級。家庭のドリップ中心にはオーバースペック。
- 1Zpresso Ultra(K/J/X) 手挽き上位だが、C40所有なら重複感。エスプレッソを手挽きで詰めるならJ-Ultraだけ検討価値。
- Varia VS4/Mahlkönig X64 SD/Mx.COOL Aries いずれも2026年発売予定。ミドル〜ハイエンド電動は今が端境期で、急がず実機評価を待つのが賢明です。
ミルそのものの選び方や、当ラボがC3とC40を同じ豆で挽き比べた実測も参考にどうぞ。
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スケール|確実なのは値上げ前のAcaia
スケールの新しい買い替え理由は、所有の TIMEMORE Black Mirror にない「リアルタイム流速+アプリ連携」。DiFluid Microbalance などの新型がそれを担いますが、2026年5月時点では国内の在庫・取扱が安定せず、いまは様子見が無難です。流速計測スケールの比較は専用記事をどうぞ。
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すぐ買える定番なら、トリプル表示(重量・時間・流量)の Acaia Pearl。Pearl/Pearl Sは2026年7月1日に値上げ予定なので、検討中なら「値上げ前に」が一つの判断軸になります。
○ 値上げ前に検討する定番
acaia Pearl(デジタルコーヒースケール)
重量・時間・流量を一画面で見られる定番スケール。アプリ連携で抽出を可視化できます。Pearl/Pearl Sは2026年7月1日に値上げ予定のため、検討しているなら時期も判断材料に。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
全自動・オールインワン|確実な定番と、統合の新顔
平日の自動機(所有 Moccamaster/Twinbird)に満足していても、「全自動でも手淹れに近い品質を」という新顔(Fellow Aiden 等)が登場しています。ただし国内は並行・直販が中心で価格が不透明。確実に買えて品質にも定評があるのは、当ラボも平日に使う全自動ドリップの定番です。新顔の流通が整うまでは、定番から選ぶのが安全です。
○ 確実に買える全自動の定番
ツインバード 全自動コーヒーメーカー CM-D457B
ハンドドリップの動きを再現する全自動ドリップで、蒸らしと注湯を自動制御。当ラボも平日の自動機として使っており、全自動でも手淹れに近い味を狙えます。新顔の流通が整うまでの、確実な定番です。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
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機材を1台に集約したいなら、グラインダー・スケール・ケトル・ドリッパーを統合した xBloom Studio。デスクは片づきますが、専用ポッドのランニングコストと価格は割り切りが要ります。
○ 機材を統合したい人に
xBloom Studio(オールインワン)
48mmコニカル80段階のグラインダー+0.1gスケール+温度可変ケトル+ドリッパーを1台に。アプリで自動/手動の抽出に対応。専用ポッドのコストと本体価格を許容できる人向けです。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
ポータブルエスプレッソ|新型は「電動・自己加熱」
手動の Staresso/Flair58/Kingrinder P2 を使う当ラボから見ても、2026年の新しさは電動・自己加熱にあります。湯を沸かさず、ボタンで抽出まで完結する手軽さは、手動とは別の価値です。
◎ 携帯エスプレッソの新型
Wacaco Pixapresso(電動ポータブルエスプレッソ)
Wacaco初の電動・自己加熱モデル。冷水から約3分で適温まで上げ、20barで抽出。粉とカプセルの両対応で、手動Staressoとは「手軽さ」で別物の体験です。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
○ 湯を沸かさず外で淹れる
Outin Nano(充電式ポータブルエスプレッソ)
USB-C充電の自己加熱式で、20bar。冷水から数分で抽出でき、湯の準備が要らないのが最大の利点。粉とカプセルに対応し、車中やキャンプ向き。信頼性最優先なら手動のままでも。
価格・在庫は調査時点(2026年5月)の情報です。最新は各商品ページでご確認ください。
なお手動ピストン式の名機 Wacaco Picopresso は2021年の定番で、新型ではありませんが、味の天井を上げたい人には今も選択肢です。1万円台の手動エスプレッソの全体像は、専用記事が詳しいです。
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ボトル・サーバー|無理に買い替えなくてよい
正直に言うと、2025-2026で「淹れ置きの保温×コーヒー専用」に強い新型は見当たりませんでした。サーバーは所有のガラス製で十分継続でき、買い替えを急ぐ必要はありません。コーヒーを外へ持ち出すボトルは、保温対応・結露・におい移りで選ぶのがコツで、専用記事に厳選しています(保冷専用のボトルはホットに使えない点にも注意)。
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今年の「買い」と「待ち」
2026 替える/待つ まとめ
- 今年替える価値あり(◎) HARIO V60 NEO/(携帯エスプレッソを新調するなら)Wacaco Pixapresso
- 条件が合えば買い(○) 据え置き電動=Sculptor 064S・Varia VS3 Gen2・Fellow Ode Gen2/携帯電動化=Varia EVO・EPEIOS/スケール=Acaia Pearl(値上げ前)/全自動=ツインバード(定番)・xBloom Studio/屋外=Outin Nano
- まだ待ち(△) Comandante C60・Varia VS6・1Zpresso Ultra・2026発売予定の電動ミル群。新型の温調ケトル・全自動・流速スケールも国内流通が整うまで様子見。サーバー/ボトルは無理に替えない。
最後にもう一つ。ギアを替えるより費用対効果が高いのは、実は豆を見直すことであることも少なくありません。新ギアと同じ予算を豆に回すと、味の変化を一番手っ取り早く感じられます。
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よくある質問
- 結局、2026年にまず替えるなら何ですか?
-
HARIO V60 NEOです。1杯ぶんほどの価格で、旧V60から安定して甘く淹れやすくなり、受賞歴もある正統進化。最初の一手として費用対効果がもっとも高い一台です。
- Comandante C40を持っています。C60に替えるべきですか?
-
急がなくて大丈夫です。C40は完成度が高く、C60は価格が2〜3倍で入手も難しめ。明確な不満がなければ「待ち」が正直なところです。買い替え価値が出るのは、据え置き電動を足すなど用途をずらす場合です。
- 未発売・海外製品の価格が知りたいです
-
本記事の価格は調査時点(2026年5月)の目安で、変動します。とくに国内発売前や並行輸入中心の製品は円価格が動きやすいので、購入前に各商品ページで最新をご確認ください。測っていない値や未確認の価格は、断定せず正直に「要確認」としています。
- 新しいギアを買うのと、豆を良くするのはどちらが先ですか?
-
多くの場合、豆を見直すほうが味の変化を早く感じられます。ギアの買い替えは「いまの淹れ方で限界を感じている」ときに効きます。迷ったら、まず同じ予算を豆に回してみてください。
本記事の価格・発売・在庫は2026年5月時点の調査値で、変動します。事実(公表スペック・価格)と当ラボの編集見解(替える/待つ)を分けて記載しています。
参考文献・出典
メーカー公式・発売情報
調査時点 2026年5月/価格・仕様・在庫は変動します。最新は各公式・各商品ページでご確認ください。
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