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ベトナムコーヒーは、フィンと呼ばれる金属フィルターで濃く落としたコーヒーを練乳と合わせる飲み物です。器具がなくても代用で作れます。
この記事は、当ラボが実際にフィンで淹れた手順と、落ち方を安定させるコツを留保つきでまとめた作り方ガイドです。数値はあくまで当ラボで試した目安として読んでくださいね。
コツは、粉の層をゆっくり通して濃く落とすことと、練乳の量を好みで合わせることの2つです。当ラボの目安では、落ちきりまで5〜7分くらいが扱いやすい印象でした。
フィンが手元にない方は→「フィンなしの作り方」へ / とにかく早く一杯作りたい方は→「基本のレシピ手順」へ / アイスで飲みたい方は→「ベトナムアイスコーヒーの作り方」へ
ベトナムコーヒーとは|フィンで濃く落として練乳と合わせる飲み物
ベトナムコーヒーは、フィンで濃く落としたコーヒーに練乳を合わせる飲み物です。フィンの使い方の基本は、湯を一気に通さず粉の層をゆっくり通すことにあります。
まずは普通のドリップとの違いと、用意するものを整理しておきましょう。
普通のドリップとどう違うのか
大きな違いは、お湯の通し方です。ペーパードリップのように湯を一気に通すのではなく、粉の層をゆっくり通して濃いコーヒー液を落としていく器具という印象でした(あくまで当ラボの所感です)。
ゆっくり落とすぶん、しっかり濃く出やすいのが特徴です。だからこそ、甘い練乳と合わせても味がぼやけにくいのだろうと当ラボでは感じています。
なお、苦みのしっかりした豆ほど練乳の甘さと合いやすいと当ラボでは感じましたが、豆選びの詳しい話は〈なぜロブスタが練乳と合うのか|苦い豆を活かす家淹れ術〉にゆずります。この記事は作り方に絞ってご紹介しますね。
用意するもの一覧
- フィン 1杯用のステンレス製が扱いやすい印象でした(上ぶた・抽出室・押さえ板・受け皿の4パーツ構成)。
- コーヒー粉 中細〜中挽きくらいから試すと扱いやすいです。
- お湯 普段のドリップと同じで構いません。
- 練乳 コンデンスミルク。量は好みで調整します。
- グラスやカップ 練乳を先に入れることが多いので、底が見えるグラスだと混ざり具合が分かりやすいです。

フィンは、上ぶた・抽出室・押さえ板・受け皿という4つのパーツでできています。押さえ板で粉を軽く押さえ、抽出室に注いだお湯がゆっくり下へ落ちていく仕組みです。
ベトナムコーヒーの基本のレシピ手順|フィンの使い方と粉の入れ方を5ステップで
結論から言うと、すすぎ→粉を入れる→押さえ板をのせる→蒸らし→本抽出、の5ステップです。当ラボの目安では落ちきりまで5〜7分くらいが扱いやすい印象でした(条件で変わります)。
フィンへの粉の入れ方を5ステップで
- すすぐ 抽出前にフィンを軽くすすぎ、穴の詰まりを確認します。微粉や水分が残ると流れが悪くなりやすいためです。
- 粉を入れる 中細〜中挽きの粉を抽出室に入れ、軽くゆすって平らにならします。
- 押さえ板をのせる 粉の上に押さえ板を軽くのせます。強く押しすぎないのが当ラボの目安でした。
- 蒸らす 少量のお湯で粉全体を湿らせ、30〜45秒ほど待つと落ち方が安定しやすい印象でした。
- 本抽出する 残りのお湯を注ぎ、あとはゆっくり落ちきるのを待ちます。

蒸らしと落ちきりの目安
蒸らしは入れた方が安定しやすい印象でした。当ラボでは30〜45秒ほどの短い蒸らしでも十分で、濃さを出しつつ詰まりにくさとのバランスが取りやすかったです(あくまで一例です)。
もっと濃く重い仕上がりにしたいときは、蒸らしを1分〜1分半ほど長めに置く方法もあります。そのぶん抽出はゆっくりになります。落ちきりまでの時間は、当ラボでは5〜7分くらいが使いやすい目安でした。
練乳を合わせる
練乳は、グラスに先に入れておく方法でも、落ちたあとに後混ぜする方法でもどちらでも構いません。当ラボでは、練乳を先にグラスへ入れ、濃いコーヒーを落としてからよく混ぜると合わせやすい印象でした。
量の目安は次の章でくわしく整理します。まずは濃いコーヒーに練乳20ml前後から合わせてみると、甘さの加減がつかみやすいですよ(あくまで当ラボの目安です)。
うまく落ちないときの調整|粉の粗さと押さえ板で落ちる速さを決める
結論から言うと、落ちる速さは粉の粗さと押さえ板の置き方にかなり左右される、というのが当ラボの実感でした。速すぎても遅すぎても、この2つを動かすと整えやすいです。
粉の粗さと時間の目安
まずは目安を表で整理します。下の数値は確定値ではなく、好みで動かせる幅のある当ラボで試した一例として読んでくださいね。
| 粉の粗さ | 蒸らしの目安 | 落ちきりの目安 | 仕上がりの傾向 |
|---|---|---|---|
| 粗め | 30秒前後 | 2〜3分 | 速すぎて薄く、練乳に負けやすい |
| 中細〜中挽き | 30〜45秒 | 5〜7分 | 濃いが重すぎず、練乳と合わせやすい |
| 細かめ | 45秒〜1分 | 7分超 | より濃厚でビター寄り、重く感じることも |
速すぎて薄いとき
あっという間に落ちきって味が薄いときは、粗すぎる・粉が少ない・押さえが弱い、のどれかが原因になりやすいです。当ラボでは、粉を少し細かくするか、押さえ板をもう少しだけしっかりのせると整えやすい印象でした。
落ちるのが遅い・止まるとき
逆に、なかなか落ちない・途中で止まって見えるときは、細かすぎる・粉量が多い・押さえ板を強く押しすぎ、が原因になりやすいです。粉を少し粗くするか、押さえを軽くすると流れが戻りやすい印象でした。
途中で止まって見えるときは、押さえ板をスプーンなどで軽く持ち上げて圧を逃がすと、再び落ち始めることがあります。フィンならではのクセで、当ラボではこの一手でよく復活しました。
なお、抽出前にフィンを軽くすすいで穴の詰まりを確認しておくと、そもそも止まりにくくなる印象でした。この章だけで完結できるよう、予防のコツもここに添えておきますね。

「速すぎて薄い」と「遅すぎて詰まる」のちょうど真ん中を狙うイメージで、粉の粗さと押さえ板を少しずつ動かしてみてください。慣れると、落ちる速さを見ただけで微調整できるようになりますよ。
練乳のバランス|コーヒー2対練乳1から甘さを調整する
結論から言うと、まずはコーヒー2に対して練乳1から始めるのが当ラボの目安でした。そこから甘さや濃厚さを好みで動かしていくと、自分の一杯が見つけやすいです。
基本の配合
濃いコーヒー30〜40mlに対して、練乳20ml前後(大さじ1〜1.5ほど)から試すとバランスが取りやすい印象でした。しっかり甘くしたいときは大さじ2杯弱まで増やすと、デザートのような甘さになります(あくまで当ラボの目安です)。
| コーヒーの量 | 練乳の量 | 甘さの傾向 |
|---|---|---|
| 濃いコーヒー2 | 練乳1 | コーヒー感を残したすっきり甘め |
| 濃いコーヒー1.5 | 練乳1 | 甘く濃厚で、デザート寄り |
| 濃いコーヒー30〜40ml | 練乳20ml前後(大さじ1〜1.5) | はじめの一杯に合わせやすい目安 |
コーヒー感を残すか甘く濃厚にするか
コーヒーの香ばしさを残したいなら2対1、甘く濃厚にしたいなら1.5対1が当ラボの目安でした。同じ豆でも、この比率を変えるだけで印象がかなり変わります。
甘さが浮かないコツ
普通のドリップに練乳を入れると甘さが浮きやすいですが、フィンで濃く落とすと練乳のコクを受け止めやすい印象でした。甘さが浮くと感じたら、まずはコーヒーをもう少し濃く落としてみてくださいね。
ベトナムアイスコーヒーの作り方|薄まらない濃く淹れる手順
結論から言うと、アイスの作り方は、氷で薄まる前提で最初から濃く抽出するのがコツです。当ラボでは、練乳を先にグラスへ入れる手順が一番作りやすい印象でした。
氷で薄まらせないコツ
氷が溶けると味が薄まるので、ホットよりも濃いめに落としておくのが当ラボの目安でした。熱い液をそのまま氷に直接注ぐと薄まりやすいので、ひと工夫すると安定します。
作りやすい手順
- 練乳を先にグラスへ 底に練乳を入れておきます。
- 濃いコーヒーを落としてよく混ぜる 練乳としっかり混ぜて甘さをなじませます。
- 最後に氷を入れる ここで一気に冷やします。
この順番だと、甘さ・苦み・冷たさのバランスが取りやすく、ベトナムアイスらしい濃厚さも残りやすい印象でした(あくまで当ラボの目安です)。

冷やし方の工夫
薄まり対策として、フィンを氷入りグラスの上に直接置いて落とす方法や、抽出に使うグラスを氷水に当てて冷やす方法もあります。手元のグラスでやりやすい方を選んでみてくださいね。
ベトナムコーヒーのフィンなしの作り方|代用と100均の道具で淹れる
結論から言うと、フィンがなくても、普段より濃いめに落とすことを意識すれば代用で作れます。ペーパードリップや100均の道具、器具を使わない方法まで順に見ていきましょう。
ペーパードリップやコーヒーフィルターで代用するコツ
手持ちのペーパードリップで作るときは、粉を少し多めにして濃いめに落とすのがコツです。フィンほどゆっくりではありませんが、濃く落とせば練乳に負けにくい一杯に近づけやすいと当ラボでは考えています。
粉量は、普段のドリップより1〜2割ほど多めから試すと濃さを出しやすい考え方です。お湯はいちどに注がず、細く分けて少しずつ通すと、フィンに近いゆっくりした落ち方に寄せられます。
100均のフィルターやお茶パックで代用する方法
100均のコーヒーフィルターやお茶パックでも代用できます。フィルターの代わりにお茶パックを使う場合は、粉を入れてお湯に浸し、濃く出してから取り出すと、フィンに近い濃さを出しやすい考え方です。
浸す時間は2〜3分ほどから様子を見て、濃さが足りなければ少し延ばすと調整しやすいです。お茶パックは目が細かいものを選ぶと、粉が漏れにくく後始末もしやすいと当ラボでは考えています(あくまで当ラボの考え方です)。
器具を使わない作り方
器具がないときは、粉を直接お湯に浸してから濾す浸漬式でも作れます。粉とお湯を合わせて数分置き、目の細かい茶こしなどで濾すと、濃いコーヒー液が取り出せます。
浸す時間は3〜4分ほどを目安に、濃くしたいときは少し長めに置く考え方です。最後に粉を濾すときは、ゆっくり注ぐと微粉が混ざりにくく、口当たりがすっきりしやすいと当ラボでは考えています。
どの代用方法でも、共通のコツは粉の層をゆっくり通すイメージで濃く落とすことです。安定して濃く落としたいなら、やはりフィン本体があると扱いやすいですよ。
代用でも十分楽しめますが、毎回安定して濃く落としたい方には、上で挙げたような1杯用のステンレス製フィンが扱いやすい選択肢です。
エッグコーヒーの作り方|卵黄クリームの泡立てと安全の注意
エッグコーヒーは、卵黄を練乳と泡立てたクリームを、濃いコーヒーに合わせる飲み物です。生卵を扱うので、手順の前にまず安全の注意からお伝えしますね。
安全に作るための注意
エッグコーヒーは、卵を加熱しきらないレシピになりやすい点に注意が必要です。作る前に、次の3点を必ず確認してくださいね。
- 低温殺菌卵を使う 加熱しきらないため、殺菌処理された卵を選ぶと安心です。
- 作り置きしない 作ったその場で飲みきり、置いておかないでください。
- 体調が不安な人や小さな子どもには出さない 妊娠中の方や体調に不安のある方、小さなお子さんには控えてください。
材料と手順
材料は卵黄2個と練乳20〜30mlが一般的な目安です。これを白っぽくもったりするまで泡立てると、カスタードのような甘いクリームになります(泡立ての目安は3〜7分ほどです)。
泡立てたクリームを、濃いめに落としたコーヒーの上にのせれば完成です。甘いクリームと苦いコーヒーが層になり、混ぜながら少しずつ飲むと味の変化が楽しめます。
失敗しないコツ
クリームがゆるいと層になりにくいので、白っぽくもったりするまでしっかり泡立てるのがコツです。コーヒーは濃いめに落としておくと、甘いクリームに負けず味が締まります。
まとめ|5〜7分で濃く落とせれば練乳と合ってベトナムらしくなる
フィンは見た目こそシンプルですが、粉の粗さ・蒸らし・押さえ板の扱いで落ち方がかなり変わる器具でした。当ラボが実際にフィンで淹れて感じた、いちばんの実感です。
手順の振り返り
- 粉の粗さ 中細〜中挽きから始め、速ければ細かく、詰まれば粗く。
- 蒸らし 30〜45秒の短めから。濃くしたいなら長めに。
- 押さえ板 強く押しすぎない。止まったら軽く持ち上げて圧を逃がす。
- 落ちきり 5〜7分くらいが当ラボの使いやすい目安。
最初は少しクセがありますが、5〜7分で濃く落とせる状態を作れると、練乳と合わせてかなりベトナムコーヒーらしい味になりました(あくまで当ラボの目安です)。
次に読む
作り方のコツがつかめたら、次は豆選びで一杯の印象がもう一段変わります。この記事は作り方に絞ったので、豆の話は次の記事にゆずりますね。

産地の違いまで知りたくなったら、ベトナムを含む産地別の選び方ものぞいてみてくださいね。



