【2025年版】涙やけ・食いつきに悩んだ私が選んだフリーズドライドッグフード|失敗しない選び方とおすすめ4選

モダンペットケア&テクノロジーラボ

「うちの子のフード、これで本当にいいのかな?」探求の始まり

「愛犬の食事、本当に今のままでベストなんだろうか?」

きっと多くの飼い主さんが、一度は考えたことがありますよね。私もそうでした。きっかけは、愛犬のなかなか治らない涙やけと、時々「今日は気分じゃない…」とでも言うような、フードへの食いつきのムラ。動物病院でアレルギーの可能性を指摘されてから、私の長いフード探しの旅、いわゆる「フードジプシー」が始まったんです。

この記事は、そんなごく普通の飼い主である私が、ネットや専門家の情報を読み漁り、海外のトレンドを追いかけ、そしていくつかの失敗を繰り返しながら、ようやく「これだ!」と思える答えにたどり着くまでの、ちょっとマニアックな探求の記録です。

【はじめにお読みください】
私は一人の探求心あふれる愛犬家であり、獣医師ではありません。この記事は、特定の製品を医療的に推奨するものではなく、あくまで私個人の経験とリサーチに基づいた情報共有が目的です。愛犬の食事を大きく変える際は、必ずかかりつけの獣医師さんに相談してくださいね。

この探求でわかったのは、フリーズドライは単なる流行りものではない、ということ。それは、ワンコを「ペット」ではなく「家族」として考える、「ペットの人間化」という大きな流れが生んだ、ごく自然な答えだったんです。

調べてみて驚いた!世界では「当たり前」になりつつある選択肢

フリーズドライフードの市場って、実はものすごい勢いで伸びているんです。調べてみて驚いたんですが、2022年には世界で約16兆円だった市場が、2031年には倍の約33兆円にまでなると予測されています。特にペットへの健康意識がすごく高い北米では、すでに大きなシェアを占めているんですね。

この数字の裏にあるのが、先ほどお話しした「ペットの人間化」という考え方です。私たち飼い主の意識が「ペットの飼い主」から「ペットの親」に変わってきて、自分が食べるものと同じように、ワンコの食事にも自然で、余計な加工がされていないものを、と考えるようになった。だから、フリーズドライフードにかかる費用は、単なる食費じゃなくて、大切な家族の健康への「投資」と考える人が増えている、ということなんです。

世界で爆発的に拡大するフリーズドライペットフード市場

世界市場規模の推移

約16兆円
2022年
約33兆円
2031年 (予測)
年平均成長率
9.2%
地域別シェア (北米)
42%+

そもそもフリーズドライって何?普通のフードと何が違うの?

栄養を壊さない「非加熱」という魔法

フリーズドライって、宇宙食にも使われるすごい技術なんですよね。すごく簡単に言うと、食材をカチカチに凍らせてから、真空の力で水分だけをスポッと抜いてしまう製法です。

この製法の何がすごいかって、「熱をほとんど使わない」こと。今までのドライフードは、100℃以上の高温で加熱して作るので、熱に弱いビタミンみたいな大事な栄養素が、どうしても一部壊れてしまう可能性がありました。でもフリーズドライなら、その心配がほとんどない。だから、お肉やお魚が本来持っている栄養や風味を、ほぼそのままの形でワンコに届けてあげられるんです。

従来のドライフード

🔥
  • 原材料を混ぜる
  • 高温高圧で調理・成形
  • 乾燥・コーティング
栄養素の一部が壊れる可能性…

フリーズドライ

❄️
  • 原材料を急速凍結
  • 真空状態で水分だけを抜く
  • 完成!
栄養素がほぼそのまま!

フードタイプ別メリット・デメリットをサクッと比較

フード選びって選択肢が多すぎて、本当に迷いますよね。それぞれの特徴をざっくり比較してみました。

特徴 ドライフード ウェットフード フリーズドライ 生食(冷凍)
栄養価
保存性 × ×
コスト × ×
利便性 ×
細菌リスク ×

こうして見ると、フリーズドライって、生食の「栄養価の高さ」と、ドライフードの「扱いやすさ」の、まさに“いいとこ取り”なのが分かりますよね。

「生食」への憧れと、私がぶつかった現実の壁

「生食こそ理想!」…そう思っていた時期もありました

正直に言うと、私も最初は「生食(ローフード)」の考え方にすごく惹かれました。「ワンコの祖先はオオカミなんだから、自然のままの生肉が一番!」という考え方、すごく魅力的ですよね。SNSで見かける、彩り豊かな手作りの生食ごはんなんて、究極の愛情表現に見えました。

でも、どうしても拭えなかった「衛生面の不安」

でも、その理想に突き進もうとしたとき、大きな壁にぶつかったんです。調べれば調べるほど、専門機関が「生肉には細菌のリスクがある」と、かなり強く警告しているのが目に入ってきて…。

米国食品医薬品局(FDA)は、2年間の調査の結果、市販の生ペットフードは他のどのタイプよりも病原性細菌に汚染されている可能性が著しく高いと結論付けています。

出典: U.S. Food and Drug Administration (FDA)

この事実を知って、私のフード探しの旅は一度、完全にストップしてしまいました。「自然なものをあげたい」という理想と、「目に見えない菌で、愛犬や家族を危険に晒したくない」という現実。どうすればいいの?と。生の栄養はそのままに、安全性は高める。そんな都合のいいものはないだろうか…? その問いへの答えが、私にとってはフリーズドライだったんです。

私の失敗から学んだ、フード選びで惑わされない3つの基準

プレミアムフードの世界って、情報が多すぎて本当に迷路みたいですよね。私も最初は、キラキラしたパッケージや「奇跡のフード!」みたいな言葉に、何度も心が揺れました。そんな試行錯誤の末にたどり着いた、「これだけは押さえておきたい」という私なりの3つの基準を共有します。

購入前に私が必ず確認する3つのポイント

Point 1: 「総合栄養食」と書かれているか?

毎日これだけでOK、という「信頼の証」です。

Point 2: 原材料の最初に「具体的な肉の名前」があるか?

ちゃんとしたお肉が主役、という「品質の証」です。

Point 3: まずは「トッピング」から試せるか?

いきなり主食にしなくても大丈夫。「賢い始め方」です。

基準1 「総合栄養食」の表記を確認する(私の失敗談)

これは本当に基本なんですが、私、一度やらかしました…。すごく良さそうな原材料が並んだ高級フリーズドライを見つけて、「これだ!」と思って買ったんです。でも後からよく見たら、パッケージの隅に小さく「副食」って書いてあって。これ、主食じゃなくて「おかず」だったんですね…。フード選びの高〜い勉強代になりました(笑)。

基準2 主原料と成分表を読み解く(“最初の言葉”の重要性)

フードの裏の表示を見始めた頃、「家禽ミール」とか「肉類副産物」とか、もう何が何だか分からなくて…。そこで自分なりに決めたシンプルなルールが、「チキン」とか「ラム」みたいに、自分がスーパーで見るような具体的な肉の名前が最初に書いてあるか、です。本当に品質に自信があるブランドって、原材料の表示もシンプルで分かりやすいことが多い、というのが私の実感です。

基準3 与え方とコストパフォーマンスを考え直す(“健康への投資”)

初めてフリーズドライの値段を見たとき、正直「高っ!」って思いました。でも、ちょっと考え方を変えてみたんです。これはただの食費じゃなくて、将来の涙やけや皮膚トラブルで動物病院にかかる費用を考えれば、むしろ「健康への先行投資」なんじゃないか、と。

そう思って、まずはいつものドライフードに少し砕いてふりかける「トッピング」から始めてみたんです。そしたら、あれだけ食いつきにムラがあった子が、毎食お皿をピカピカにするくらい喜んで食べてくれて!その姿と、数週間で心なしか目元がキレイになってきたのを見たとき、これは「贅沢」じゃなくて、愛犬のQOL(生活の質)を上げるための「価値ある投資」なんだって、確信に変わりました。

【私の探求の結論】日本で選べる、信頼のフリーズドライドッグフード

たくさん調べて、実際にいくつか試してたどり着いた、私が「これなら自信を持っておすすめできる」と感じた4つのブランドを紹介します。これは単なる製品リストじゃなくて、私のフード探しの旅の、今のところの結論です。

世界的リーダー K9 Natural(K9ナチュラル)

ニュージーランド発のK9 Naturalは、「犬のカラダに合う“生食”」をコンセプトに、人間用の高品質な牧草飼育の肉類や持続可能な漁業で獲られた魚介類を原材料として使用する、生食思想の先駆者です。肉類を90%以上使用した穀物不使用のレシピが特徴で、原材料の品質や倫理的な調達を最優先する方に最適です。

💬

アレルギー持ちのトイプードルのために購入。他のフードだとすぐにお腹を壊していましたが、これは大丈夫でした。何より、今まで見たことないくらい喜んで食べてくれるのが嬉しいです!

(トイプードル / 4歳 / 女性)

科学的アプローチ Instinct(インスティンクト)

「選ぶべきは、生」を掲げるアメリカのブランド。最大の特徴は、HPP(高圧処理)という非加熱の殺菌技術です。これにより、生の食材が持つ栄養価を損なうことなく、サルモラ菌などの有害な細菌を不活化させ、最高レベルの安全性を確保しています。生食の栄養的メリットと、科学的根拠に基づく安全性を両立させたい方に強く推奨します。

💬

生食に興味があったものの、衛生面がずっと心配でした。これは非加熱殺菌されていると知り、安心して与えられます。フードの切り替えもスムーズで、ウンチの状態がとても良くなりました。

(柴犬 / 2歳 / 男性)

ヒューマングレードへのこだわり Kelly&Co’s(ケリーズ)

タイ発のプレミアムペットフードブランド。原材料はすべて人間が食べられる品質(ヒューマングレード)にこだわり、単一タンパク質で作られているためアレルギーを持つ愛犬にも配慮されています。素材本来の味と栄養を届ける哲学は、高品質な食事を求める飼い主にぴったりです。

💬

涙やけがひどく、フードジプシーでした。これを試してから、数週間で目元がキレイになってきて驚いています。原材料が人間用と同じというのも、安心感がありますね。

(マルチーズ / 5歳 / 女性)

トッピング入門に最適 ママクック

100%国産の原材料のみを使用し、添加物を一切加えないフリーズドライ製品を専門とする日本のメーカーです。フリーズドライ加工の前後で二度の菌検査を実施するなど、安全性へのこだわりは徹底しています。主に単一原材料の製品のため総合栄養食ではありませんが、高品質な「おやつ」や「トッピング」として、フリーズドライを最初に試すのに最適な入門的選択肢となります。

💬

食が細くて困っていましたが、いつものフードにこれを少し砕いてかけるだけで、完食してくれるようになりました!まさに『魔法の粉』です。国産なのも嬉しいポイント。

(チワワ / 8歳 / 女性)

ブランド コンセプト 安全性へのアプローチ 主な用途
K9 Natural フリーズドライドッグフード K9 Natural
ニュージーランド
生食の再現 高品質・倫理的な原材料調達 主食、トッピング
Instinct フリーズドライドッグフード Instinct
アメリカ
科学に基づく生食 HPP(高圧処理)による非加熱殺菌 主食、トッピング
Kelly&Co's フリーズドライドッグフード Kelly&Co’s
タイ
ヒューマングレード 単一タンパク質、人間基準の品質 主食
ママクック フリーズドライのササミ ママクック
日本
素材そのもの 100%国産原材料、二度の菌検査 おやつ、トッピング

まとめ。フード探しは、愛情表現のひとつ。

私のフード探しの旅は、愛犬の涙やけや食いつきのムラという、小さな「悩み」から始まりました。でもそれは、食の安全性や栄養について学び、愛犬との向き合い方を改めて見つめ直す、すごく大きなきっかけになりました。

この記事に書いたのは、その探求のすべてです。フリーズドライフードは、単に値段が高いフードではありません。私にとっては、愛犬の長期的な健康への賢明な「投資」であり、私たち飼い主ができる、分かりやすい愛情表現のひとつなんだと思っています。

もちろん、今すぐ全部を切り替える必要なんてありません。まずはいつものフードに、ほんの少しふりかけることから、その違いを体感してみてください。この記事が、同じように悩んでいるあなたと愛犬の毎日を、もっと豊かにするヒントになれば、すごく嬉しいです。


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