目的×香調×安全で選ぶ「アロマの種類」完全ガイド

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まずは“今日の目的”から

下のボタンを押すと、香調代表精油の候補へジャンプします。

  • 安眠|おすすめ:フローラルラベンダー/ゼラニウム)+シトラス(スイートオレンジ/ユズ)
  • 集中|おすすめ:ハーブローズマリー・シネオール/ペパーミント)+シトラス(レモン)
  • 消臭・除臭|おすすめ:ハーブ/樹木ティーツリー/ユーカリ)+ハーブ(レモングラス)
  • 来客前の整え|おすすめ:シトラスグレープフルーツ/ベルガモットFCF)+ウッディ(ヒノキ/シダーウッド)
  • 花粉時期の空間ケア|おすすめ:ハーブユーカリ/ティーツリー)+樹脂(フランキンセンス)
  • 梅雨のこもり臭対策|おすすめ:ハーブレモングラス)+樹木(ヒノキ/シダーウッド)

安全メモ:皮膚塗布は必ず希釈。飲用・原液塗布はNG。違和感があれば中止を。AEAJの安全情報や消費者庁の注意喚起も確認してください。


香調の基礎(系統と向きやすい目的)

  • シトラス:明るく爽快。気分転換・来客前・朝のスタートに。
  • フローラル:柔らかく調和的。安眠前、ストレス緩和の夜時間に。
  • ハーブ:すっきり・クリア。集中したいとき、こもり臭対策に。
  • ウッディ:落ち着き・安心感。リビング全体の空気づくり、梅雨どきに。
  • スパイス:温かみ・アクセント。ブレンドで奥行きを出す脇役に。
  • 樹脂:静けさ・深呼吸。夜のリセットや瞑想時間に。

代表15精油のかんたん比較(初心者向け)

※ディフューザーは6–8畳で合計3–5滴が上限目安。皮膚に使うときはフェイス0.5%/ボディ1%(最大でも2%未満)から。柑橘の圧搾油は日中の皮膚塗布を避ける

精油香調おすすめ用途(アイコン)滴数目安安全マークひとこと印象
ラベンダーフローラル/ハーブ🌙😌2–4滴穏やか・調和
スイートオレンジシトラス🏠🌸3–5滴🐾換気明るい・親しみ
ティーツリーハーブ/樹木🚪2–4滴クリア・清潔感
ユーカリ(ラディアータ/グロブルス)ハーブ/樹木🧠2–4滴すっきり
レモン(圧搾)シトラス🧠2–4滴☀️日中×フレッシュ
ベルガモット(FCF)シトラス🌸🏠2–4滴☀️ほぼ無し*上品・リフレッシュ
グレープフルーツシトラス🏠🌸2–4滴☀️日中×軽やか
ペパーミントハーブ🧠1–3滴⚡刺激/👶注意シャープ・清涼
ローズマリー(シネオール)ハーブ🧠2–3滴クリア・凛と
ゼラニウムフローラル😌🌸2–3滴(敏感肌はパッチ)バランス・華やぎ
レモングラスハーブ/シトラス様🚪1–2滴⚡刺激強めキリッと清潔
シダーウッド(アトラス/バージニア)ウッディ🌙😌2–3滴落ち着き
フランキンセンス樹脂😌2–3滴静けさ・深呼吸
ヒノキ(和精油)ウッディ🌲🚪2–4滴🐾換気森林浴の清々しさ
ユズ(和精油)シトラス🌸😌3–5滴☀️日中×(圧搾)やわらかな和柑橘

アイコン凡例
🌙=安眠 🧠=集中/クリア 🚪=ニオイ/清潔感 🏠=来客前の雰囲気づくり 🌸=気分アップ/華やぎ 🌲=森林感/落ち着き 😌=リラックス

安全マーク
☀️日中×=光毒性に注意(皮膚塗布後は紫外線NG)/☀️ほぼ無し*=ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)など/⚡=刺激強め(低濃度・短時間)/👶=小児は特に用量注意/🐾換気=ペットがいる部屋は短時間+換気

* 「FCF」は光毒性成分(ベルガプテン等)を除去したタイプ。一般に光毒性リスクが低く(または無しと表示されることも)設計されています。


使い方の超要点(初心者向け・3行)

  1. まずは芳香浴(ディフューザー):合計3–5滴以内、体調に合わせて少量から
  2. 皮膚に使う時:フェイス0.5%/ボディ1%を基本に、パッチテスト短時間
  3. 柑橘の圧搾油は日中の塗布NG(☀️マーク)。刺激⚡のある精油は低濃度で。

正しい使い方と「日本の安全基準」

  • 原液塗布・飲用はNG。肌に使うときは必ず基材に希釈。違和感があればすぐ中止。
  • 希釈の目安フェイス0.5%/ボディ1%を基準に、敏感肌・高齢者・既往歴のある方はさらに半分以下から。フェイス0.5%や「20mL基材に1〜4滴(フェイシャルは2滴まで)」等のAEAJ資料が参考になります。
  • 滴数換算:一般に1滴≒0.05mL1%=100mLに精油1mL(約20滴)。作成量に応じて計算。
  • 芳香拡散:ディフューザーは100mLの水に3–5滴を上限に、部屋の広さ・体調により少量から。
  • 光毒性ベルガモット/レモン/グレープフルーツ/ライム(圧搾)などは、皮膚に付けた状態で紫外線に当てない。ベルガモットFCFはフロクマリン(ベルガプテン)を除去したタイプで、光毒性リスクが低い/ない設計。
  • 対象者ごとの配慮:妊娠中・小児・高齢者は芳香浴中心に少量から。治療中は医師へ相談。違和感があれば直ちに中止
  • 事故の未然防止:国内では皮膚障害等の事故報告があり、消費者庁が注意喚起。テスト使用・低濃度・短時間を徹底。
  • 保管直射日光・高温多湿を避け密栓。開封後は1年以内柑橘系は6か月以内を目安に使い切り。

シーン別ショートレシピ

ディフューザー(100mL):滴数合計3〜5滴の範囲で調整。

  • 安眠:ラベンダー2滴+スイートオレンジ1滴(就寝30分前から)
  • 集中:レモン2滴+ローズマリー(シネオール)1滴(在宅ワーク時)
  • ニオイ対策:ティーツリー1滴+ユーカリ1滴+レモングラス1滴(玄関・換気しつつ)
  • 来客前:グレープフルーツ2滴+ヒノキ1滴(リビング)
  • 深いリセット:フランキンセンス2滴+ゼラニウム1滴(夜の読書)

注意:皮膚に使う場合は必ず希釈(フェイス0.5%/ボディ1%)。柑橘圧搾油は日中の塗布×


よくある質問(FAQ)

Q.「アロマオイル」と「精油(エッセンシャルオイル)」の違いは?
A. 一般に「アロマオイル」は合成香料やブレンドオイルの総称で、肌用途に不向きなものも。精油は植物由来の揮発性成分を抽出したもの(AEAJ表示基準適合などを確認)。使い分けましょう。

Q. 柑橘系の光毒性は日中どう注意する?
A. 圧搾のベルガモット/レモン/グレープフルーツ/ライム等は、塗布後に紫外線を避ける。夜間のみ使用か、ベルガモットはFCFを選ぶと安心度が上がります。

Q. 妊産婦・小児・高齢者はどう使えばいい?
A. 芳香浴を少量から。皮膚塗布は避ける/必要時はさらに低濃度で。治療中や不安がある場合は医師に相談。

Q. ペットがいる部屋での拡散は?
A. 換気・短時間・少量が基本。嫌がる様子があれば中止し、ペットの生活空間に香りを溜めないように。(各メーカーの注意表示を確認)

Q. ディフューザーの滴数は結局どれくらい?
A. 100mLに3–5滴が一般的な上限目安。体調や部屋の広さにより1–2滴から調整を。

Q. 希釈の計算方法が難しい…
A. 目安は1%=20滴/100mL1滴≒0.05mL。フェイス0.5%、ボディ1%から。

Q. 入浴に精油を入れても良い?
A. 無水エタノール等に混ぜてから湯に入れ、全身浴1〜5滴を目安に。肌刺激を感じたらすぐ洗い流して中止。

Q. 保管のコツは?
A. 冷暗所・遮光瓶・密栓。開封後は1年以内/柑橘は6か月以内が目安。


参考文献

  • 公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ):安全に楽しむために/楽しみ方(希釈・入浴法)/妊娠・小児Q&A/フロクマリン関連研究 日本アロマ環境協会+3日本アロマ環境協会+3日本アロマ環境協会+3J-STAGE
  • 消費者庁(消費者安全調査委員会)精油塗布後の皮膚障害などの事故に関する注意喚起(2025/3/27) 環境省
  • 国内メーカーの表示例ベルガモットFCFの説明(フロクマリン除去)/保管目安(1年、柑橘6か月)

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